今回は就職活動における入社難易度が非常に高い、【商社】と【コンサル】についてです。
それぞれの業界に関して、高校生・中学生にとって聞き馴染みの無い方も多いと思うので仕事内容を簡単に説明すると
★商社…自身の培った経験や専門知識を活かし、幅広い様々な商品に関して世界各地で取り引きをおこなう仕事。商品の在庫リスクを考慮して適正な量・価格を導き出し、安定した供給の実現を考える。
※代表的な総合商社:三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅、伊藤忠商事など
★コンサル…課題を抱えている企業や機関等から依頼を受け、その解決に向けた支援活動を行う仕事。業界によって解決すべき課題は異なるものの、依頼されている「課題」を細分化してそれに対する改善策をチームで提案・実施していく。
※代表的な外資系コンサル:マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストンコンサルティンググループ、ベイン&カンパニーなど
といったことをおこなう仕事を指し、いずれも大学生からは大人気で非常に高倍率の業界です。
そして商社・コンサルでは高い給与水準に加えて何より自らの成長を感じることが出来るため、仕事のやりがいを重要視している学生にとって最適な環境である点などが魅力となっています。
では、そういった企業では毎年どのような学生が採用されているのか気になりますよね。
企業としてはコミュニケーション能力等の他に、何より地頭の良い学生を求めていることからその多くが最難関大出身なんです。
特に入社難易度の高いコンサルは
■マッキンゼー・アンド・カンパニー
採用数33名のうち、東大29名、京大3名、名古屋大1名。
■ボストンコンサルティンググループ
東大8名、京大6名、東工大2名、早稲田大3名など8大学から23名を採用。
というように、採用人数の非常に少ない中で全国から優秀な人材の採用をおこなっています。
一方で、商社は新卒の採用人数が100名を超えるところも多いですが、それでも人気が高さから難関大の学生が集まり高倍率となります。
5大商社と括られる三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅を見てみると
■三菱商事 採用107名
主な大学:東大23名、京大11名、一橋大7名、早稲田大21名、慶應義塾大18名
■三井物産 採用119名
主な大学:東大18名、京大14名、一橋大8名、早稲田大19名、慶應義塾大29名
■伊藤忠商事 採用106名
主な大学:東大10名、京大6名、大阪大6名、一橋大6名、早稲田大12名、慶應義塾大23名
■住友商事 採用101名
主な大学:東大14名、京大6名、一橋大4名、北海道大4名、神戸大4名、早稲田大22名、慶應義塾大23名
■丸紅 採用123名
主な大学:東大11名、一橋大7名、神戸大7名、早稲田大14名、慶應義塾大20名
など。
特に東大・京大・一橋大・早稲田大・慶應義塾大からの就職が多く、5大商社における採用の63%を占めています。
ということは、上記の大学出身でないと入社が一段と難しくなってしまうことが分かるかと思います。
このように、企業によっては採用する際に大学をある程度絞った上で選考をするケースもあります。