早慶上理やGMARCHは受験予定だけど、国際基督教大学(ICU)ってどんな大学ですか?
高校生や保護者からこういった質問を受けることも多く、ICUは早慶上理に並ぶほどの難関大学とされながらも少人数教育を貫いてきたため学生数も少なく、認知度はそれ程高くない大学と言えます。
確かにICUと聞くと帰国子女や留学生のイメージも強いかもしれませんが、海外での生活経験が無い人の方が比率としては多いようです。
そこで今回はICUの魅力を簡単にお伝えしていきたいと思います。
最近は皇族が通ったこともあって、知名度も上がりましたよね。
ICUは「キリスト教精神に基づき、国際的社会人としての教養を持って神と人に奉仕する有為の人材を養成し、恒久平和の確立に資すること」を目的に、「国際性」「キリスト教精神」「学問」という三つの使命が具体化されて国際基督教大学という大学名になりました。
昨年2019年3月に発表されたTHE世界大学ランキング日本版2019で私立大総合1位となり、教育関係者の一部で話題にあがりました。
1位 国際基督教大学(ICU)
2位 早稲田大学
3位 慶應義塾大学
4位 上智大学
5位 立命館アジア太平洋大学(APU)
設置学部は教養学部アーツ・サイエンス学科一つのみとなっていますが、教育充実度の高さは早慶も大きく引き離し私立大で断トツの数値でした。
そんなICUですが、メジャー(専攻)制度を導入している点が他大学には無い大きな特徴と言えますね。
この専門分野ですが、実は31分野もあるんです。
1.美術・文化財研究/2.音楽/3.文学/4.哲学・宗教学/5.経済学/6.経営学/7.歴史学/8.法学/9.公共政策/10.政治学/11.国際関係学/12.社会学/13.人類学/14.生物学/15.物理学/16.化学/17.数学/18.情報科学/19.言語教育/20.言語学/21.教育学/22.心理学/23.メディア・コミュニケーション・文化/24.日本研究/25.アメリカ研究/26.アジア研究/27.ジェンダー・セクシュアリティ研究/28.開発研究/29.グローバル研究/30.平和研究/31.環境研究
また、メジャーを1つ修める方法の他に、2つのメジャーを同時に組み合わせて履修するダブルメジャーや2つのメジャーの比率を変えるメジャー・マイナーなども履修可能です。
文系と理系の学問を組み合わせることでどちらも深く学べるのは、ICUならではなのではないでしょうか。
また、カリキュラムに関してですが通常の大学は1年間を前期・後期に分けていますがICUは3学期制となっているため、4年間で12回履修科目の選択機会があります。
進学実績もICU含め国内外の大学院への進学率は約20%と、他大と比較して高い数値を誇っています。
広大なキャンパスも魅力の一つとなっており、学生数3,000人ちょっとに対してキャンパスの広さは東京ドーム13個分(約62万平方メートル)です。
受験生の併願先として多いのは、早稲田大学国際教養学部や慶應義塾大学総合政策学部、上智大学外国語学部や総合グローバル学部などが挙げられます。
国公立大だと国際教養大学やその他難関国公立大との併願も多いです。
受験を考えた方はご存じかと思いますが、一般入試の試験科目は非常に特殊と言えます。
ICUの入試では、ICUで学ぶ資質があるかどうかを見極めるものとなっており、英語(リスニング含む)/総合教養(ATLAS)/人文・社会科学または自然科学の3科目となっています。
特にATLASは教授が練りに練った出題内容となっていて、受験生からも「楽しかった」「新鮮だった」との声が挙がっているようです。
以上、簡単にではありますがICUについて興味を持たれた方やもっと知りたいという方は是非オープンキャンパスに行ってみることをオススメします。
学生の中にも、オープンキャンパスに参加してみて第1志望として考えるようになったという受験生も少なくないと思います。
新宿駅から電車とバスで約30分となっており、緑豊かな環境で充実した学校生活を送ることが出来るのではないでしょうか。