前回に引き続き、薬剤師になるための大学選びについて考えていきたいと思います。
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3薬学部で難易度の高い大学
今回はまず、薬学部で偏差値の高い大学についてみていきましょう。
■国公立大
東京大学/京都大学/大阪大学/東北大学/九州大学/千葉大学/岡山大学など
参照元:2020年度入試難易予想ランキング表(国公立大)【医・歯・薬・保健学系】
このあたりはセンター試験でも5教科7科目で80%以上は必要になってきます。
■私立大
慶應義塾大学/東京理科大学/北里大学/星薬科大学/立命館大学/近畿大学など
参照元:2020年度入試難易予想ランキング表(私立大)【医・歯・薬・保健学系】
偏差値だけを見ると、私立大で一番難易度が高いのは慶應義塾大学(薬-薬)で65.0となっています。
実はこれには裏話があり、なんでも星薬科大学が先に慶應義塾大学からオファーを受けていたらしいのですが、学長と理事とのやり取りの中で合併は破談となったそうです。
また、その他にも歴史と伝統があり且つ国家試験合格率の高い薬科大学は主要都市中心にあります。
東の伝統校として東京薬科大学/明治薬科大学、西の伝統校として京都薬科大学/大阪薬科大学/神戸薬科大学なども薬剤師を目指す上でオススメな大学です。
一方で偏差値が低い大学ほど地方にある傾向が強く、中には定員割れを起こしている大学があるのも事実です。
今後の学部増設予定としては2020年に国際医療福祉大学が福岡薬学部を、岐阜医療科学大学が薬学部を増設、そして現在設置構想中として来年2021年和歌山県立医科大学と湘南医療大学が薬学部を設置予定となっています。
なお、現在薬剤師の数は約30万人となっており、男女比はおおよそ4:6で女性の方が多いと言えます。
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4薬剤師の就職先
薬剤師の就職先として多いのが調剤薬局やドラッグストアなどの薬局です。
近い将来、薬剤師の仕事はAIに奪われるのではといった噂が陰で囁かれていますが、有効求人倍率などを確認すると他業界と比較してまだまだ需要があるというのが現状です。
※AIはあくまで薬剤師業務の補助的な位置づけとされています。
特にアインHDは売上高と店舗数ともにトップを走っており、2020年度新卒採用でも採用予定人数400名と大規模です。
ドラッグストアのアインズ&トルペなんかは女性からも人気ですよね。
これらの大手調剤薬局は毎年学生からも注目を集めています。
近年ドラッグストア業界ではM&Aによる上位各社の寡占化が進んでおり、シェア拡大のために出店スピードを上げるなどして淘汰・再編が活発化している状況です。
以上、簡単にではありますが薬学部を志す受験生の参考になればと思います。