地域と共に生きる群馬県最古の私学、共愛学園前橋国際大学。
1888年の前橋英和女学校から始まり、国際化に対応する専門教育機関として1999年に大学として設立されたため、実に130年以上の歴史を持ちます。
前身は1988年に開学した共愛学園女子短期大学で、4年制大学に改組するタイミングで男女共学化を図り、1999年に共愛学園前橋国際大学が開学しました。
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地方の私立大ということであまり注目はされていませんが、実は高い評価を得ているんです。
その証拠に、大学ランキング等の
・全国の大学学長が教育面で評価する大学
・グローバル時代を先導する改革積極大学
などの項目でも 、全国の難関大をおさえ毎年上位ランクインを果たしています。
設置学部は 国際社会学部1学部1学科のみ。
キャッチコピーは“地域の未来は私がつくる。”
講義の8割以上がアクティブラーニングなのに加え、地域で活躍する国際人を育てるために、学生がGLOCAL(GLOBAL+LOCAL)の視点を持てるような学びを重視している点が特徴と言えます。
ここからも分かるように、他大学と大きく異なる点として大学の目指しているビジョンの1つに「飛び立たないグローバル」を挙げているところです。
グローバル・マインドを持って地域を牽引していく人材を育てたいいう思いから、グローカル・リーダーを育成することを使命としています。
日本で最初の国際社会学部ということで、当時は大学側も全国から受験生が集まると期待を寄せていたようです。
しかし、予想に反して全国的な認知どころか開学してすぐに定員割れを起こし苦境に立たされてしまいました。
進学相談会などで、高校生から「国際社会学部と言われても何を学ぶのかよく分からない」といった声も挙がっていたようです。
そんな状況を打破するべく、まずは少しでも学習内容を分かりやすくするため2002年より学部内にコース制を導入しました。
現在は、
〇英語コミュニケーションコース
〇国際コース
〇情報・経営コース
〇心理・人間文化コース
〇児童教育コース
の5コースが用意されています。
次に、資格による特待生制度を実施しました。
例えば、
●英検CSEスコア2,100
●GTEC970(オフィシャルスコア)
●TOEIC(L&R)500
●日商簿記2級
などのいずれかの資格を入学までに取得すると初年度授業料が全額免除という決断をし、これにより今まで来なかった受験生の層を取り込むことに成功したと言えます。
また、学生の質の低下をなくすために推薦入試で評定平均を下げることもしませんでした。
当時は高校からの圧力もあったようですが、それに屈しなかったという点もカッコいいですね。
定員割れを起こす大学では、生徒を増やすために学校推薦型・総合型選抜で出願基準となる評定を下げるという手法を使うところが多いのですが、入試の易化は大学教育の質低下を招くという考えのもと評定を下げませんでした。
そして何より、教職員が一丸となって大学経営に参画したことが大学の活性化に大きく繋がった最大の要因と言えます。
共愛学園前橋国際大学では教職員全員がスタッフ会議に参加して、その一人ひとりが経営に携わりました。
ここまで出来たのには、48歳という若さで学長に就任した大森昭生学長の強い思いがあったからだと思います。
学長は、東大や早慶と競うつもりはなく地域の学生を育て地域にお返しするという大きな役割を果たしていきたいといった言葉を口にしています。
そんな学長の思いと大学教職員の努力が実を結び、決して妥協しない学びへの姿勢がこの数年で偏差値を飛躍的に伸ばしました。
現在は地元群馬の高校教員からも強く支持されており、国公立大の群馬大学や群馬県立女子大学、高崎経済大学の併願先として考える受験生も以前と比べて多くなりました。
地域に必要とされる大学となった今、更なる変化と成長に期待です。