新入試が始まり、今や選抜方式も大学によって多種多様です。
また、隔年現象などで昨年より難易度が大幅に上がったりする大学・学部も毎年出てきています。
そんな時、「この点数が取れたら合格を保証します」といった入試制度があると心強いですよね。
今回はそうした合格を保証する制度を設けている、首都圏の3大学をご紹介します。
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2009年に武蔵工業大学と東横学園女子短期大学が統合し、日本で唯一の都市の総合大学として東京都市大学と改称した歴史があります。
※東京都市大は2023年4月には文理融合の文化を育む横浜キャンパスにデザイン・データ科学部を新設する予定です。
“就職に強い都市大”として知られており、就職内定率は「2019年度:99.0%」「2020年度:97.4%」「2021年度:97.7%」と高い実績を誇っています。
また、あまり知られていませんが国際交流の機会も多く設けており、単に英語を学ぶだけでなく活かすことに重視した実践的な語学力向上を目指しています。
全学部の1年次から留学が可能な独自プログラムTAP(東京都市大学オーストラリアプログラム)は100日間の語学準備講座を経て4か月間のオーストラリア留学に挑戦します。
大学入学共通テストにおいて、東京都市大の課す基準点以上で合格となる入試制度です。
理系重点方式と文系重点方式に分かれ、
理系重点方式では「英語」「数学」「理科」を各200点、「国語(近代以降の文章のみ)」「地歴・公民」を各100点の800点満点、
文系重点方式では「英語」「国語」「地歴公民」を各200点、「数学」「理科」を各100点の800点満点
といった配点になっており、いずれも5教科800点満点のうち550点(得点率68.75%)以上取ることが出来れば合格となります。
※都市生活学部都市生活学科は560点(得点率70.0%)建築都市デザイン学部建築学科は570点(得点率71.25%)、情報工学部情報科学科/知能情報工学科・メディア情報学部情報システム学科は580点(得点率72.5%)が合格基準となっています。
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■東京電機大学
東京電機大では創立以来、“実学尊重”の精神が受け継がれており、技術を通して人や社会の未来に貢献出来る人材育成を目指している大学です。
卒業生によるネットワークは「電機会」という形で多くの業界や分野で組織されていることから、こちらも都市大同様に高い就職率を誇ります。
東京電機大学を卒業する学生の多くがエンジニアとして就職していることから、工学・理学の基礎となる「数学」に重点を置いた選抜方式です。
選抜方式の名称の通り、なんと数学1科目の得点が100点満点であれば合格となる制度です。
「満点なんて取れる受験生ほとんどいないんじゃないの?」と思いがちですが、昨年度入試では
・一般選抜(前期) 91名
・一般選抜(英語外部試験利用) 19名
・一般選抜(後期) 26名
・一般選抜(工学部第二部) 46名
と、計182名が数学満点選抜方式で合格しました。
数学が得意科目で自信のある人にはオススメですね。
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「アクティブラーニング」「1年次から始まるキャリア教育」「2年次後期からのゼミ活動」「教員、職員によるダブルサポート」「就職・サポート体制」から“就職のSANNO”とも呼ばれており、就職に力を入れている大学ランキングでも毎年上位にランクインしています。
※全国の高等学校の進路指導教諭が評価する大学ランキングでも上位に位置しています。
〇一般選抜 大学入学共通テスト利用方式(3教科利用型・4教科利用型)
先ほどの東京都市大と同じように、得点率が一定基準を満たしていたら合格が保証される制度です。
産業能率大の設定する合格保証基準点は、共通テストで
・経営学部マーケティング学科
→3教科型 73%(219点/300点)
※数学を受験している場合、合格保証基準点は70%(210点/300点)
・経営学部 経営学科・マーケティング学科、情報マネジメント学部 現代マネジメント学科
→4教科型 65%(260点/400点)
となっており、また、産能大の一般選抜では一次手続をしても二次手続期限までに辞退の申し出をすれば一次手続金(入学金)を全額返還してくれる点も他大学には無い大きな特徴ですね。
以上、気になった方は受験校の一つとして考えてみてはいかがでしょうか?