グローバル化の進展もあり、新たに外国語・国際系学部を設置する大学はこの数年でだいぶ増えました。
最近では入学後に留学を必須とする大学・学部なんかもありますよね。
そんな中で、現在日本では “○○外国語大学”という名称の単科大学っていくつくらいあるのでしょうか。
調べてみると、
(国) 東京外国語大学
学部▶言語文化/国際社会/国際日本
(公) 神戸市外国語大学
学部▶外国語
(私) 神田外語大学
学部▶外国語/グローバル・リベラルアーツ
(私) 名古屋外国語大学
学部▶外国語/世界教養/世界共生/現代国際
(私) 京都外国語大学
学部▶外国語/国際貢献
(私) 関西外国語大学
学部▶外国語/英語キャリア/英語国際
国際共生(2023年新設予定)
(私) 長崎外国語大学
学部▶外国語
と、国内では
- 国立大:1校
- 公立大:1校
- 私立大:5校
の計7校のみで、意外と少ないことが分かります。
あまり知られていませんが、以前は他にも外国語大学ってあったんです。
例えば、大阪外国語大学という学校は、2007年に大阪大学と統合して今では大阪大学外国語学部になっています。
その他にも、北九州外国語大学という学校もありました。
こちらは大学設置した3年後の1953年に北九州大学と改称し、その後2001年に現在の北九州市立大学へと改称がなされています。
そんなこんなで、現在はたった7校しかありません。
ちなみにこの7大学は全国外大連合として締結されています。
それぞれの大学名称から、地名がそのまま使われているところが多いのでキャンパスがどこにあるかは大体想像がつきますね。
神田外語大に関しては、東京の神田にキャンパスを構えているのは同じ神田グループの専門学校:神田外語学院で、神田外語大は千葉県千葉市にあるので注意が必要です。
そして、この中で4大学連合にも入っている東京外国語大が国立大学唯一であり最難関の外国語単科大学と言われています。
また、これらの大学における外国人教員比率についても気になるところですよね。
各大学の状況を確認してみると
〇東京外国語大学 17.1%
〇神戸市外国語大学 18.2%
〇神田外語大学 50.5%
〇名古屋外国語大学 30.4%
〇京都外国語大学 32.3%
〇関西外国語大学 34.1%
〇長崎外国語大学 31.6%
参照元:2022年度用大学の真の実力情報公開BOOK
となっており、神田外語大が他大学を毎年大きく引き離しているような状況です。
しかし、やはり外国語大学だけあって特に私立大における外国人教員比率はどこも30%以上と高い数値ですね。
「色々な外国人教員と関わりたい」
「専攻言語を深く研究していきたい」
そんな思いを持つ受験生にとっては、これら上記7大学を検討しても良いかもしれません。
言語を学問として深く研究したいという気持ちがある方は、外国語大学も併願先の一つとして考えてみてはいかがでしょうか?