2016年に三軒茶屋キャンパスに創設された日本大学の新しい学部、危機管理学部。
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あまり知られていないのですが、法学教育をベースにしたこの学部は『学士(法学)』としてスタートしました。
学部の特色としても、“リーガルマインド(法的な思考により問題を解決する能力)とリスクリテラシー(危機管理能力)を兼ね揃えた人材の育成”を挙げています。
そして時代や社会環境の劇的な変化と危機管理パーソンへの高まるニーズに対応するため、2022年度の入学生から、『学士(危機管理学)』への学位変更となりました。
学科名の通り、4年間を通して“日本や世界で発生する様々な「危機」から社会を守るための方法や制度を社会科学的視点で研究していきます。
まずは1年次に危機管理の基礎的教養を学び、2年次から危機管理学を構成する
〇災害マネジメント領域
〇パブリックセキュリティ領域
〇グローバルセキュリティ領域
〇情報セキュリティ領域
の4領域に基づく履修モデルを選択します。
※2年次後学期からは上記4領域より主専攻と副専攻を選択します。
これらの領域、調べてみると実に興味深いんです。
犯罪心理学や法医学を危機管理学部で学ぶことが出来るって、意外に感じた方も多いのではないでしょうか?
各領域の内容と、専門展開科目を見てみましょう。
- 災害マネジメント領域
自然災害(地震や津波など)や大規模事故(原発事故や運輸事故など)の災害対策として、災害時の避難・救急・救出活動・復旧などを学ぶ領域。
【科目】災害対策論/災害情報論/自然災害論/災害と法/大規模事故論/地域防災論/災害史/消防救急論/事故責任法制/原子力と安全/復旧・復興論 など
- パブリックセキュリティ領域
犯罪やテロに関して、公共の安全を確保するための犯罪捜査、刑事政策などの司法制度と行政組織などを学ぶ領域。
【科目】社会安全政策論/刑事司法手続Ⅰ・Ⅱ/犯罪と法Ⅱ/国民保護/インテリジェンスコミュニティ/犯罪心理学/警察行政/犯罪と捜査/法医学/インフラセキュリティ/少年法/被害者学/経済刑法/テロリズム論 など
- グローバルセキュリティ領域
戦争や紛争、国際テロなどの政治的危機から、環境問題や難民、人権問題など幅広く学ぶ領域。
【科目】安全保障論/国際政治学/国際法/防衛法制/ストラテジー/国際人権・人道法/外交史/防衛政策/平和構築論/国際化と国境管理 など
- 情報セキュリティ領域
インターネットやスマホなどの情報機器やネットワークにおける情報漏洩の問題、情報管理について学ぶ領域。
【科目】情報法/情報管理論/メディアコミュニケーション論/サイバーセキュリティ論/情報倫理/プライバシーと法/デジタル・フォレンジック/企業広報論/情報技術/ジャーナリズム論/知財セキュリティ論 など
といった内容に取り組みます。
また、2年次に
・(公務員を目指す)行政キャリア
・(民間企業就職を目指す)企業キャリア
のいずれかを選択し、志望に応じたキャリア支援を受けられるので卒業生も幅広い分野に進んでいるようです。
特に行政キャリアに関して、公務員試験に強いと言われている日本大学だからこそ心強いですよね。
法学部を考えている受験生にとって、併願先の一つとして考えてみてはいかがでしょうか?