今回のテーマは国公立大の学費についてです。
国公立大って私立大より安いって聞くけど、実際どれくらい違うものなの?
こういった疑問を持たれる方も多いかと思います。
そこで、今回それぞれの学費平均額をみていきましょう。
※参照元:旺文社教育情報センター
まず、国公立大に関しては大きく
・国立大学
・公立大学(地域内)
・公立大学(地域外)
で学費が異なります。
国立大学における入学金及び授業料は、文科省が定める標準額をもとにして各大学決めていくこととなっています。
この標準額は、
・入学金 282,000円
・授業料 535,800円
で、初年度納入金は817,800円となります。
ほとんどの大学はこの標準額で設定をしていますが、“特別な事情がある場合は上限20%までなら引き上げても良い”とされていることから、
■東京工業大学
→授業料 635,400円
■東京医科歯科大学、一橋大学、千葉大学
→授業料 642,960円
■東京藝術大学
→入学金 338,400円 / 授業料 642,960円
以上の5大学が標準額以上になっています。
特別な事情については、「教育設備の充実」「研究拠点の構築」「グローバル人材の育成」等が挙げられています。
次に、公立大について。
公立大も授業料は国立大学の標準額と同程度の大学が多い一方で、入学金に関しては居住地が《地域内》か《地域外》かによって差が生じます。
例えば、
■東京都立大学
入学金
東京都住民 141,000円
東京都住民以外 282,000円
■横浜市立大学
入学金
横浜市内 141,000円
横浜市外 282,000円
■静岡県立大学
入学金
静岡県内 141,000円
静岡県外 366,600円
■国際教養大学
入学金
秋田県内 282,000 円
秋田県外 423,000 円
地域内と地域外で入学金が1.5~2.0倍異なる大学が比較的多いです。
では、私立大ではどれくらいの入学金・授業料なのかも気になりますよね。
参考までに総合大学で多くの学部を擁する日本大学を確認してみると、下記のように学部によって金額が大きく異なることが良く分かります。
■日本大学
・法学部/経済学部/商学部
入学金 260,000円
授業料 810,000円
・文理学部
入学金 260,000円
授業料[文系] 830,000円(地理のみ1,060,000円)
授業料[理系] 1,100,000円
・理工学部
入学金 260,000円
授業料 1,150,000円
・生産工学部/工学部
入学金 260,000円
授業料 1,100,000円
・医学部
入学金 1,000,000円
授業料 2,500,000円
・歯学部/松戸歯学部
入学金 600,000円
授業料 3,500,000円
・薬学部
入学金 400,000円
授業料 1,400,000円
・生物資源科学部
入学金 260,000円
授業料[食品ビジネス/国際地域開発] 850,000円
授業料[獣医] 1,500,000円
授業料[その他] 1,050,000円
・危機管理学部
入学金 260,000円
授業料 860,000円
・スポーツ科学部
入学金 260,000円
授業料 800,000円
・国際関係学部
入学金 260,000円
授業料 890,000円
・芸術学部
入学金 260,000円
授業料[写真/音楽/演劇] 1,110,000円
授業料[美術/デザイン] 1,100,000円
授業料[映画/放送] 1,140,000円
授業料[文芸] 1,040,000円
以上、いかがでしたか?
国公立大と私立大、そして私立大は学部によってかかってくる費用が大きく異なることが理解できたかと思います。
また、注意すべき点として大学・学部によって入学手続き時に「施設設備費」「教科書代」「保険料」「後援会費」「同窓会費」等の諸経費を納付するところもありますのでこちらも確認するようにしましょう。