高校生の中で文理選択や洗濯授業など、選択科目で悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は昨年度の共通テスト結果をもとに、各教科の受験者状況を見ていきましょう。
初年度となる令和3年度大学入学共通テストでは、志願者数535,245人うち484,114人(90.45%)が実際に受験をしました。
安全志向による学校推薦型・総合型選抜での年内進学先決定等の理由から、共通テスト受験率はH31:94.69%→R2:94.51%→R3:90.45%と減少の一途をたどっています。
平均点5割を目途に作成を予定していたにも関わらず、結果を見ると6割近い点数になってしまった科目が多かったことは周知の事実かと思いますが、各科目の受験者状況についてはどうでしょう。
私立大で多い『3科目受験者』が全体のどれくらいかと言うと、100,843人と意外に少なく20.8%なんです。
※『2科目受験者』は13,025人でわずか2.7%です。
国公立大志望で多い『7科目受験者』も同様に見てみると、こちらは272,915人で比率として56.4%でした。
共通テスト受験者の半数以上が7科目受験をしているようですね。
次に教科ごとも見てみましょう。
各教科の受験者数TOP3
■地理歴史
1位 日本史B 143,774人(38.4%)
2位 地理B 139,011人(37.1%)
3位 世界史B 85,995人(23.0%)
地理が日本史と同じくらい受験者がいることに驚かれる方もいるのではないでしょうか。
また、世界史Bの受験者数は日本史Bより5万人以上少ない結果となりました。
■公民
1位 現代社会 69,198人(38.9%)
2位 政治・経済 45,442人(25.6%)
3位 倫理、政治・経済 43,169人(24.3%)
■地理歴史・公民から2科目
1位 日本史B×現代社会 24,990人(18.4%)
2位 日本史B×政治・経済 15,717人(11.6%)
3位 日本史B×倫理、政治・経済 14,560人(10.7%)
■理科①
1位 化学基礎×生物基礎 85,585人(58.0%)
2位 生物基礎×地学基礎 39,573人(26.8%)
3位 物理基礎×化学基礎 14,498人( 9.8%)
化学基礎と生物基礎の組み合わせが圧倒的に多い結果となりました。
■理科②
1位 化学 183,153人(47.0%)
2位 物理 146,693人(37.7%)
3位 生物 58,157人(14.9%)
■理科②から2科目
1位 物理×化学 129,458人(74.9%)
2位 化学×生物 41,673人(24.1%)
3位 物理×生物 720人( 0.4%)
以上、この結果を見てどのように感じましたか?
特にこれから受験勉強を始める人にとって、新しい発見や気付きがあった方もいるのではないでしょうか?