今までセンター試験利用入試を実施していなかった学習院大学ですが、来年から行われる新入試に伴いついに大学入学共通テストの利用を決めました。
学習院と言えば、今年愛子さまが文学部日本語日本文学科へ進学したね!
実は昨年2019年から共通テストを利用した入試を大学HPでも公表していたのですが、その後英語成績提供システムの導入延期や数学・国語における記述式問題の見送りなどがあり雲行きが怪しくなっていました。
そして改めて共通テストでの実施学部や定員数の見直しを行い、3月に新たに公表がなされ今に至るといったところです。
そこで、学習院でようやく始まる共通テスト利用入試で気になるポイントを簡単にまとめたいと思います。
学習院の全学部で実施するの?
全学部で導入するけど、実施しない学科もあるよ!
2021年度入試で共通テスト利用入試を行わない学科は、下記の6学科となる予定です。
経済学部 経営学科 文学部 日本語日本文学科 文学部 心理学科 理学部 物理学科 理学部 数学科 理学部 生命科学科 ※理学部は化学科のみ共通テスト利用入試導入
全5学部17学科の中で、3割以上の学科が実施しないことになるね!
そして次に気になる点として、試験科目ですよね。
これまでのセンター利用入試だと私立大では英国社や英数理といった3科目のところがほとんどでしたが、学習院では学部学科によって科目数が大きく異なります。
さらに共通テスト利用入試を実施する全ての学部学科で国語が試験科目に課され、範囲はいずれも現古漢となります。
特に注意が必要なのは経済学部経済学科と文学部教育学科、理学部化学科、国際社会科学部国際社会科学科だよ!
経済学部 経済学科…
4科目型と6科目型を実施し、4科目型では数学ⅠAが必須科目となり6科目型では数学ⅠAと数学ⅡBどちらも必要となります。
新入試移行のタイミングで、一般選抜でも経済学部で数学を必須とする大学が増えてきているみたいね!
文学部 教育学科…
5教科型となり、英数国理社がそれぞれ100点ずつ計500点満点での得点を争うことになるため、国公立大志望の人でないと出願が難しいと言えます。
理学部 化学科…
国語(現古漢)が必須科目に加わっており、その他注意点として理科は物理・化学のみとなっていることから生物選択の人は出願が出来ません。
国際社会科学部 国際社会科学科…
先程の経済学科4科目型と同様に数学ⅠAが必須となっています。
また、共通テスト英語におけるリーディングとリスニングの比率も気をつけておかなければなりません。
苦手なリスニングがリーディングと同じ配点で扱われると困る…。
結論から言うと、これも学部によって違うというのが答えですが他大学でも学部学科によって対応の違うところは結構あります。
しかし、学習院大学だと経済学部経済学科以外は基本的にリーディングとリスニングが1:1で扱われるようなので、今年の受験生はリスニングの学習も手が抜けませんね。
難易度の近い大学だと、法政大学なんかも学部学科によって扱いが違うよ!例えば経営学部は従来と同じ4:1だけど経済学部は1:1だったり…。
余談ですが、法政大学の経営学部は市ヶ谷キャンパスなのに対して経済学部は多摩キャンパスで、比較をすると立地と言う面もあり経営学部の方が人気で難易度も高いと言われています。
以上、簡単ではありますが必須科目や試験科目数を踏まえると、学部学科によってボーダー得点率も差が出そうですね。
特に、文学部教育学科は5教科型であることから東京学芸大学や横浜国立大学、千葉大学、埼玉大学の教育学部を志望校として考えている受験生の併願先の一つにもなりそうですね。
※学習院の文学部教育学科では小学校教員免許取得を可能にする授業科目は全て開設されていますが、中学校の教員免許取得のためには新たな科目履修が必要となり、高校の教員免許まで考えると4年間での取得は難しいと言えます。