今回は首都圏の私立大学の大学群について見ていきたいと思います。
大学群って、色々あって予備校によっても名称が異なっていたりしますよね。
このグループが正しい!というものはありませんが、どんな大学が一括りにされているのかを知っておくと併願校を考える際に役立つかもしれません。
まずは、有名な首都圏私大の大学群について見ていきましょう。
早慶上理
早稲田大学
慶應義塾大学
上智大学
東京理科大学
私立大の最難関とされる早慶に、これらに次ぐ難関大の上智・理科大を加えた大学の名称になります。
※早慶の理系学部は、試験科目が理科2科目必要となる点に注意が必要です。
また、国際基督教大学(ICU)を含めて早慶上理ICUと呼ばれることもあります。
※ICUは試験科目が特殊なため、受験を考える際には過去問を早い段階で確認しておきましょう。
理科大の中では経営学部が唯一の文系学部として設置がされており穴場学部とされていましたが、埼玉の久喜から東京の神楽坂へキャンパス移転が行われて偏差値が急激に上昇しました。
※理科大は今後もキャンパス移転が頻繁に行われるため、事前に確認しておいた方がよいでしょう。
MARCH
明治大学
青山学院大学
立教大学
中央大学
法政大学
早慶上理ICUに次ぐ首都圏の難関私大として括られることが多いです。
明青立法中と呼ぶ人もいますね。
学習院大学を含めてGMARCHと呼ばれることも多いです。
近年の国際系学部の人気もあり、例えば立教の異文化コミュニケーション学部などは難易度が早慶と変わらないくらい高いです。
立教の異文化コミュは落ちたけど、早大は合格したという生徒も最近では珍しくありません。
※立教は経営学部も産学連携を積極的に行っており、受験生からの人気も高いです。
また、中大の看板学部である法学部は現在キャンパスが多摩ですが、都心回帰を予定しているため今後難化が見込まれます。
成成明学獨國武
成城大学
成蹊大学
明治学院大学
獨協大学
國學院大學
武蔵大学
こちらは文系学部中心の大学群となっており、理系学部が設置されているのは成蹊のみとなります。
また、獨協はキャンパスが埼玉で経済学部や法学部は他大学・学部と比較して難易度は低いため、この大学群を目指す人にとっては穴場と言えます。
日東駒専
日本大学
東洋大学
駒澤大学
専修大学
GMARCHよりも難易度の低い、首都圏の総合大学をまとめた大学群とされています。
特に日大、東洋は学部学科の数も多いことから、OB・OGも全国に広がっています。
前述した成成明学獨國武の下のグループと位置されていますが、全国的な知名度は高いためW合格した際に日東駒専への進学を決める受験生もいます。
大東亜帝国
大東文化大学
東海大学
亜細亜大学
帝京大学
国士舘大学
一般的には、日東駒専の下に位置する大学群です。
また、あまり知られていませんがこの下の大学群で関東上流江戸桜と呼ばれるグループがあります。
これは関東学園大学/上武大学/流通経済大学/江戸川大学/桜美林大学の5大学となります。
なんだかカッコ良い総称ですね。
桜美林大学は航空業界への就職に強かったりします。
ここまでが、高校生だとよく耳にする大学群かと思います。
近年では早慶の次にレベルの高い私立大としてSMARTとまとめられることもあります。
S:上智大学/M:明治大学/A:青山学院大学/R:立教大学/T:東京理科大学の総称です。
早慶上理の下位と、MARCHの上位をまとめた名称とされています。
しかしSMARTは今のところ、MARCHほどは浸透していないように感じます。
東京のオシャレな難関私大の頭文字をとって、JAL(上智大学/青山学院大学/立教大学)とまとめられることもあります。
四工大とは、芝浦工業大学/東京都市大学(昔の武蔵工業大学)/東京電機大学/工学院大学のことで、これらは首都圏の理系に特化した大学と言えます。
女子大御三家は、首都圏の女子大のトップ3とされている津田塾大学/東京女子大学/日本女子大学の総称です。
この3大学や、昭和女子大学などは就職率が高いことで知られています。
3Sは女子大御三家の下の大学群とされている聖心女子大学/白百合女子大学/清泉女子大学の総称で、特に聖心女子大学は大手企業への就職率も高いことで有名です。
その他にも、私立大のみの大学グループではありませんが、大学野球で頻繁に用いられる東京六大学(東京大学/早稲田大学/慶應義塾大学/明治大学/立教大学/法政大学)など、様々な大学群があります。
最近ではあまり耳にしませんが、日本の私立大の中でマンモス校である日本大学/近畿大学/関西大学を総称してポンキンカンという言葉もありました。
日本大学の本と近畿大学の近、関西大学の関の文字をとったものです。
以上、東京六大学やポンキンカンは例外ですが、各予備校・高校で呼ばれる大学群はあくまで参考として、自身が大学入学後に学びたい分野を深められる学部学科を探しましょう。